ついつい、お金に目がくらんでしまいがち、お金の心配してしまったり、本当にやりたいことを見失ってしまったり、はたまた元々見つけてすらいないかもしれない。そんな状況の時に、一度読んでもらいたいスピーチがこちら
アラン・ワッツ(Alan Watts)1915~1973年のスピーチの内容が素晴らしく心に響きました。この人は、東洋哲学・思想(仏教・禅)を伝えた人物として有名な学者で、今現在を生きる人にも共感・考えさせられる内容かと思うのでご紹介します。
1. あなたが望んでいることは何ですか?
「あなたが望んでいることは何ですか?」
「あなたの欲しくてたまらない事は何ですか?」
「それを達成し生活している時、どんな状況を思い描きますか?」
例えば、私はよく学生の進路相談に乗る事があります。私のところに来て言います。
「もうすぐ、大学生活が終わり卒業なのですが、
今後、何をしていいのかさっぱり分かりません。」
そこで、私はいつもこう質問するようにしています。
「もし、お金が存在しなかったら、あなたは何をしたいですか?」
「何をして、あなたは人生を楽しみたいですか?」
すると面白いことに、現代の教育を受けた若者たちは皆こう言います。
「画家になりたい、詩人になりたい、作家になりたい。」
「でも、それではお金は稼げません。」
また、別の学生は
「私は馬に乗って、アウトドアな生活をしたい。」
と言います。私はその学生に
「君は乗馬学校で教えたいのかい? 本当に何がしたいのか 、もっと深くよく考えてみて下さい。」
と言います。学生自身が、何をしたいのか掘り下げて行って、それが何か分かった時に、私は学生に言います。
「それをしなさい。そして、お金のことは忘れましょう。」
なぜなら、 もしあなたが
「お金を稼ぐことが、最も大事なことだ!」
と言っているとしたら、
「あなたは完全に人生の時間を無駄に過ごす」
ことになります。なぜなら、やりたくない仕事をしてお金を稼ぐ生活を続けるために、生きるためとは言え、やりたくない仕事をやり続けるからです。これは実に愚かなことです。そんな惨めな状態で長生きするよりも、短い人生でも好きなことをやって生きた方が、まだマシだと思いませんか。
2.好きこそ、物の上手なれ
結局のところ、何だってどんなことでも良いです。
あなたが本当に好きなことを一生懸命やっていれば、あなたはいつか必ずその達人になるでしょう。
それが、「好きこそ、物の上手なれ」です。
その結果、あなたにそれなりの報酬を払う人も出てくるでしょう。だから、 何もそんなに心配しなくて良いのです。誰か必ず興味を持つ人が出てきます。あなたのやっていることに興味を示してくれる人が出てきます。だから、自分がやりたくないことをして、人生を過ごすことは、実にとても愚かな事なのです。
3.押し付ける教育
自分のやりたくないことに人生を費やせば、それを子供たちにまで同じような道を辿るように教え、受け継がせてしまいます。だから、自分のやっていることを良く見直すようにして下さい。
私達は、子供たちに自分が生きてきた人生と同じような人生を送らせる教育をしてしまっています。自分の子供達が、そのまた子供達を自分と同じように育て、似た人生を歩ませる姿を見ることで、自分の人生を肯定し満足しようとしているのです。
まさに吐き気がするのに、いつまでたっても吐き出せない状態で生きています。だから、次の質問にじっくり取り組むことが、とても大切なことになってきます。じっくり考えて見てください。
「今、あなたが本当に望むものは何ですか?」
4.最後に
なんの為に生きるかを、もう一度見直してみるのも良いかもしれません。本当に望むことは何なのか。「望み」をもつことは人間として当たり前で、「望み」は無いよりはあった方が楽しいですしね。バカな選択かもしれませんが、現実から離れてを自由にやりたいことをやって見ても良いのかなと、「実現」にこだわる必要はないかもしれないと思いました。