私たちは皆自分たちのペットをこよなく愛し彼らが一番賢くて優しくて可愛くて忠実で、はい自分の愛犬を褒めだしたらきりがありませんよね。まるで飼い主はペットが最も知覚力が鋭く悪い人間を見抜けることを証明できる科学的証拠を持っているかのようです。
しかし、犬は単なる生まれつき探偵並みの能力を持つだけには止まるまりません。彼らの偉大な力はあなたが誰か別の人間を信用できるかどうかをも知らせてくれるのです。今からそんなあなたの愛犬の驚くべき能力をどんどん堀り出していきます。
1.悪い人間を見抜く
京都大学の心理学科の高岡晃子博士率いる研究チームは、嘘をついた人を犬が信用するかどうかを解明するための研究を行い、その結果は2015年3月に Animal Communication Journal にして出版されました。
その実験とは、飼い主が最初に餌のある容器を指さし犬はそれをめがけて走ります。次に餌の入っていない容器をさすことで、犬がその空の容器をめがけて走るように仕掛けます。当然ながら私たちは犬が通常飼い主が指差したものは何であれそれに向かって走ることを知っています。
実際この実験のおかげで、科学者たちはイヌ科の動物は、人間のジェスチャーを理解することを確信しました。しかし、そのジェスチャーに矛盾があった時、犬は緊張しストレスを感じます。3回目の実験あたりで、犬は指差しに従わなくなりました。彼らは単純に嘘つきを信じなかったのです。
この実験に参加した34匹全ての犬が、同じ結果となりました。つまり犬はその人間が信頼できないことを知るために、過去の苦い経験を使って学習していたのです。よくやったぞワンちゃん達、人間達に惑わされちゃいけないぞ。科学者グループはこの調査が犬科の行動学的研究において潜在的な影響を持っていると主張しました。
またブリストル大学の動物行動学専門家ジョンブラッドショー博士は、犬は世界が、彼らにとって信頼できるものであることを好むと述べています。高岡博士に関しては次は犬と関係性が近い、狼でこの実験をする計画を立てています。
2.周囲の人が飼い主にどう接しているかを感じ取る
神経科学と生物行動学史において出版されたもう一つの研究では犬は飼い主と他人との間で行われるコミュニケーションをはっきりと読み取ることができるとしています。その実験で、京都大学の調査員は犬の飼い主が二つの他人グループにちょっとした頼みごとをするようにさせました
。一つのグループはそれに賛成するように、もう一つのグループには失礼な断り方をするように指示されました。その後、その他人グループは子犬にご褒美をあげようしますが、ここでもまた犬は驚きの行動を見せます。
自分たちの飼い主に意地悪や失礼な態度をとった他人からのご褒美は受け取らなかったのです。実際のところ犬は失礼な態度をとった他人を疑うだけでなく、これらの意地悪な人たちを明らかに無視したのです。
犬はまるで示されたジェスチャーに恩返しするかのように自らの飼い主を助け、優しさを示した人からのみご褒美をもらうことを好んでいたのでした。これはイヌ科の動物が社交辞令に対する、優れた理解力があることを示しています。
これらの事件から犬は飼い主と他人がお互いどのように影響し合っているのかを感じ取り、その人々にどう対応すべきか犬自身で結論を出していることを証明しています。
3.ボディーランゲージと感情を読み取る
犬が、私たちのジェスチャーや表情を読み取ることができることは何度も証明されています。ウィーン にあるメッセージ研究所のフレーバードッグラボの科学者たちは犬に悲しい表情と幸せな症状の違いの見分け方を教えることに成功しました。
実験をうまく遂行させるための十分なトレーニングとご褒美の甲斐もあって犬たちは徐々に悲しい表情と幸せな表情さらにはトレーニング中に彼らが見なかった人間の表情でさえも見分けることができるようになったのです。つまり彼らは人間の表情を認識し、そこから感情を読み取ることを学習したのです。今あなたはきっと不思議に思っているでしょう。
どうやって動物がその選択を表したのか、答えは単純彼らは鼻を使って正しい表情の写真にタッチしていたのです。
4.人の恐怖を感じ取る
「怖がっていると悟られてはいけない、さもなくば確実に攻撃される。」これは犬を怖がっている人々へのキャッチフレーズのようなものです。しかし、これはただの都市伝説ではないのです。リバプール大学の調査員たちは、単なる俗説から科学によって裏付けされた俗説へと解釈し直しました。694人を研究対象とした研究では、人の感情状態とその人が噛まれる可能性においてある関連性を見つけ出したのです。
感情的に安定していて自信のある人は自覚している犬の周りで怯えている人よりもほとんど噛まれません。それが可能なのかお教えしましょう。犬はあなたの恐怖心を読み取る超能力は持っていないかもしれませんが、鋭い嗅覚を持っています。
彼らの非常に繊細な鼻はあなたがストレスを感じた時に、体内に生じる化学反応を感じ取ることができるのです。その最も明らかな症状としては、汗をかいたりアドレナリンを放出することです。恐怖により体の血流は早くなり周囲に拡散されるフェロモンを放射し始めます。
さらに既にご存知かもしれませんが、犬は表情を読み取ることに長けています。あなただって恐怖に怯えているのに満面の笑みは食べないでしょう。つまり、もしあなたの手足を鋭い歯で引き裂かれたくなければ、今度ドーベルマンがあなたに突進してきた時には、パニックに陥らないように、もしかしたらただこんにちはを言いたいだけかもしれません。
またこの研究では、飼い主が情緒不安定な性格の持ち主であれば、飼い犬もそのような性格を持つ傾向があるということを主張しています。彼らの最終結論は犬は、犬を飼っていない人よりも犬の飼い主である人をより頻繁に噛む傾向があるということでした。
その他に犬は鋭い嗅覚を使って何ができるのでしょうか?おそらく彼らが天候の変化や地震を予知できる能力があることは聞いたことがあるでしょう。では深刻な病気を発見することについてはどうでしょう?
5.ガンを嗅ぎつける
多くの犬の飼い主たちは彼らのペットが癌に侵された体の部分に特有の注意を向けると報告しています。彼らが発見できる最も典型的ながんは乳がんと大腸がんです。この事実があなたにとってあまり真実味がない場合に備えて、科学的証拠を用意しました。
カリフォルニア大学デービス校の耳鼻咽喉科学の教授であるヒラリーブローディー博士は犬は、数多くのサンプル組織の中から癌に侵された組織を見つけ出すことができると主張しています。癌細胞は健康な組織には存在しない特殊な臭いがするのです。
イギリスには、癌の尿サンプルを分析する訓練された匂い嗅ぎ犬のいる特別な組織団体がん探知犬祭も存在します。その団体の代表自身も彼女の胸の辺りを見つめたり突いたりたりし続けた愛犬のラブラドールに命を救われたのです。
これによりかなりの初期段階で、彼女の乳がんを発見することができ、結果その癌は治ったのです。科学者たちは特殊な癌のタイプの匂いに、気づくことができる犬になるためには約6ヶ月のトレーニングが必要としています。
6.てんかん発作や低血糖症状の前兆を警告できる
インスリン依存性糖尿病を持った人々は、血糖値レベルが突発的にそれも急激に危険レベルまで下がるので、自らそれをコントロールしなければいけません。かなり怖く聞こえますよね。でもなんとまぁこんな状況でさえも犬は助けに来ることができるようです。血糖値の変化はその人の口臭や皮膚の臭いを変えるので、犬の優れた鼻はその血糖値の急速な変化による匂いも感知できるというわけです。
低血糖探知犬を育てる組織は2004年より患者が吐く息から、低血糖状態を嗅ぎ分けられる特殊な訓練を実施しています。この医療学校の犬の生徒たちは糖尿病の発作を事前にどのように飼い主に伝えるかということを学びます。さらに、子供に襲いかかる発作をその親に警告して助けることもできます。この優れた感覚は、犬に発作を予知させ十分な訓練により発作が起こった人を助けるように教え込み、必要であれば電話さえも取ってくることができます。
欧州てんかん雑誌Seizure European Journal of Epilepsyにおいて掲載された研究によれば科学者グループは飼い主の発作が起こるたびに犬にご褒美を与えることによって、犬にてんかん発作を予測させるように教え込ませる実験を成し遂げました、悪戯好きで名高い動物がこんなにも超天才だったなんて、誰が想像できたでしょう。
犬は深刻な病気を感知しその襲来から私たちを救ってくれます。彼らは私たちのジェスチャーを解読し、その合図に従いたいかどうかを決めることができます。犬を騙そうとすると信用せずに従わないと決めることだってできるのです。もし愛犬があなたの友達になつかなかったら、その友情関係に何か問題があるかもしれません。
あなたの愛犬はどれぐらい賢いですか?