人生は出来る限り楽しく過ごしたいものですが、心配するという感情は当たり前のもので、誰もが心配するものです。いつも何かしらに不安を抱えていませんか?
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不安に陥った場合の影響とは
半年もの間、毎日不安を感じ続けると人はどうなるのでしょうか。もし6ヶ月も不安でいっぱいだとしたら膨大な時間を無為に過ごすことになるでしょう。さすがに、心配するにも程度がありますよね。どうでしょうかあなたは心配性ですか?
そうかもと思ったあなた。数カ月もの間、常に不安を感じ心配し続けることで、脳に影響が出てたりします。また、肉体的な痛みを伴ってくることすらあるそうです。逆に、心配することのメリットも知っておくと良いでしょう。
今回は、不安に陥った場合の影響をご紹介していきます。
1. 人生観が歪む
何かを心配しているということは、つまり既に未来のことを考えているとも言えます。何が起きるのかどうすればいいのか、もしかしてクビになるかも、これから起こることばかりに気が行ってしまっています。今この瞬間を逃してしまっていると言っても過言ではないかもしれません。
長い間心配し続けると、人生観そのものが歪んできます。あなたには安定した仕事、愛する家族、そして明るい未来を手にするチャンスがあります。しかし、不安のせいでそれらが見えなくなっているかもしれません。
頭の中にそんな負の感情が居座ることで、他のことを考える余裕がなく、人の話を聞くことも出来なくなるので、周囲の人からは自分勝手でお恩知らずに見えてるかもしれません。
2.論理的に考えられなくなる
心配が強ければ強いほど、不安はあなたの頭の中に深く入り込み、論理的思考を妨げるようになります。例えば最近、少し痩せたという場合、まず心配するのは体重が元に戻ってしまうことでしょう。
そこで起こるのは、体重計で確認してもいないのに、体重が元に戻っただけじゃなくもっと太ってしまったと思い込むことです。どうにかしようと考えるほど、論理的に物事を考えることができなくなります。
そうして馬鹿げた選択をしてしまい、その結果自分自身を信じられなくなり、身も失うという負のスパイラルに陥るでしょう。
3.周囲からの孤立
周囲の人達から好かれる人物とはどんな人だと思いますか?自分に自信を持っていてポジティブな性格の人、それとも絶えず心配をしていて物事の楽しい面は見ようとしない人。心配性な人というのは黙っていても分かるものです。
知り合ってしばらくはアドバイスをくれたり、助けようとしてくれるでしょう。しかしそんな自分の言葉が何の意味もなかったと知れば、みんな諦めてあなたから距離を置こうとするかもしれません。自分が直面している問題を友人に話して発散することはしばしばあります。でも友人とは一緒に楽しむものですよね。
心配してばかりで愚痴をこぼしてばかりの人からは、良い影響があるとは思われないでしょう。友人に心配事を打ち明けられた時に、無意識のうちにあなたの意見が、彼らをより心配にさせてしまっているかもしれません。一番親密な人が、あなたの気分の安定に責任を持たせられるため、彼らに大きな負担を強いることになります。
4.性格が変わってしまう
心配をするとかけて、ゲームに夢中になるとときます。その心はすればするほど止めるのが難しくなります。一方は楽しくありませんがね。何かを習い期間心配し続けると、だんだんあらゆることに不安を抱えはじめ、人生を不安に支配されるようになります。
心配する行為は、中毒性のようなものがあると考えられています。心配することが、癖になってしまうと生活習慣にも影響が出てきます。大抵の場合うち気になり、引きこもりがちな人間になります。以前は好きだったことさえ楽しめなくなるでしょう。
さらに心配し続けると、今度は心配してしまうことを心配するようになってしまいます。すごく複雑な話です。ここまで来ると心に大きな負担を強いることになります。
5.うつ病や不安障害を引き起こす
解消されない心配は多くの場合、後のち、全般性不安障害へと発展してしまいます。もはやあらゆることに恐怖を感じる状態です。はじめは自分の経済状況と今月の家賃について心配するだけだったのが、周囲の人が自分のことを話していると思い込んだり。
友人からの目を極端に気にするようになります。うつ病または不安障害にかかると疲労や集中力の欠如、神経過敏、不眠症など落ち着きのなさに苛立ちなどに悩まされます。
6.パニック障害の発作
体は過度の心配に対処するようには作られていません。あまりに負荷がかかりすぎると、あるときぷつんと切れてしまいます。それがパニック障害の発作です。心配ごとに対処せず、脳内から撥ね付けられていると恐怖のみが積み重ねられます。この発作は恐怖に対する激しい反応です。まるで世界の終わりが来たとすら思えるほどです。
大抵の場合10分間ほどその状態が続きます。しばしば強い動悸に襲われ、呼吸の乱れ発汗、震え、めまいを伴います。残念なことに一度パニック障害の発作を起こすと、再びそれを経験することを心配するようになり、それが不安を一掃を強くしてしまうのです。
7.睡眠に障害が発生する
将来の目標や計画についてネガティブなことばかり思い巡らしていると質の良い睡眠がなかなか得られないようになります。そして時間とともに問題が巨大化していきます。たった一晩睡眠不足になっただけで、あなたの体内時計は狂ってしまうのです。睡眠に影響が及ぼされると起きている間にすることすべてに影響されてしまいます。
心配で眠れない夜を過ごしだすと、仕事のモチベーションに前向きな姿勢を保つことが困難になり、多大な労力を払わないといけなくなります。ニューヨークの精神科医院ブリジット・バルドー博士によると心配と不安は、人がレム睡眠に移行するのを妨げる傾向にあり、精神の健康を阻害すると話しています。
8.緊張状態で体が痛くなる
心配している時とリラックスしている時の体の状態を比べてみましょう。何かを心配している時は心拍数の上昇筋肉の緊張、感覚の鋭敏化が起こり、脳がアドレナリンを放出し始めます。そして、戦うか、逃げるか、すくみ上るかの反応が刺激されるのです。
これはストレスに対する当然の反応です。しかし、車にひかれそうになって逃げようとしている状況なのか、それともガスコンロの火を消し忘れていないかの心配なのかは、脳には判断ができません。
そのため、ストレスがある状態で判断すると、常に体を緊張状態にしてしまいます。
そしてひどいと痛みすら引き起こすのです。
9.心身症を患う
心身症の状態は精神的な要因で引き起こされたり、悪化したりします。では、どんな症状が出るのでしょうか。仕事を頑張りすぎる人は、慢性的に背中の痛みを感じるようになります。金の心配ばかりしすぎて目が痙攣する人もいます。このように精神状態が体に影響を与えるのです。
過敏性腸症候群を患う人たちは、その時の精神状態によって、症状が悪化することはよくあることです。そして、それがさらに深刻な問題に発展するケースもあります。
あまりにも強いストレスを受けすぎて、最終的に失明した人たちもいるのです。
心身症は、過度のストレス、心配、そして不安によって引き起こされます。
10.脳へのダメージ
考えるのも怖いことですが、過度のストレスはあなたの脳にダメージを負ってしまうことがあります。心配することが、ストレスや不安障害につながるのはご存知のとおりです。脳には不安を処理するために使われる機能が二つあります。
扁桃体と海馬です。アメリカの国立精神衛生研究所によると扁桃体の機能の一つは、脅威の存在を脳の他の部分に警告し、恐怖や不安の反応を引き起こすこと。海馬の方は、恐怖の経験を変換し記憶として貯めておくことだそうです。
長期間心理的ストレスを受け続けると、海馬は萎縮し始め認知症のような記憶障害を引き起こします。実際に認知症は、精神神経障害の原因となっていると考えられているのです。しかし慢性的なストレスや不安によって負わされたダメージは、薬である程度治療することが可能です。
11.心配の正しい役割
心配するとは本来どういうことでしょうか。それは何もあなたから幸せを奪い去る悪しき根源ではないのです。心配というのは、一種の警報メカニズムです。つまり生物としての生存本能が、何か問題が起こるかもしれないと告げる。生存戦略上必須のものなのです。
心配するという単語が否定的に聞こえるなら用心すると言い換えてもいいでしょう。人がしっかり心配する用心するということはそれを乗り越えるべき壁があると知らせてくれるものなのです。そのための準備をし、不意を打たれないようにさせてくれます。そうして人は壁を乗り越えられるようになるのです。
体重増加に不安になれば肥満になると心配になります。学校で自分の成績に心配を感じなければ落ちこぼれになってしまうでしょう。そして心配を感じたのなら、問題解決のために積極的な行動に出るべきです。心配だからこそストップ、ここは人生の大事なところだから綿密に計画を立てよう。ファーストフードに通うのはやめたほうがいいね。お金もかかるしと行動できるようになるのです。
何事にも良い面があります。心配とは決してあなたの人生の妨げではなく壁を乗り越える手助けもしてくれるのですから、もう数ヶ月も不安が消えないという人はカウンセラーやセラピストを尋ねてみることをお勧めします。
きっと不安の解消はもちろんのこと、より前向きな考え方を終える手助けをしてくれるでしょう。