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毎日魚を食べると何が起こるんでしょうか?
アメリカ人のための食生活指針によれば、成人はシーフードを毎週230g程度食べるべきだとか。
魚は必須栄養素を豊富に含み、オメガ3脂肪酸の摂取源として最適。
では、毎日魚を食べ始めると体はどのように反応し始めるでしょうか?
親御さんは魚は健康に行って子供に教えますよね。
しかし、専門家は週に3~4回以上、魚を摂取することを勧めていません。
それでは、毎日魚を食べるメリットとデメリットを見ていきましょう。
メリットとしては毎日魚を食べると新陳代謝が活発になり肌の状態が良くなり、睡眠の質が向上し集中力が高まります。
しかし、メリットはこんなものじゃないんですよ。
ちなみに、睡眠の質の向上はこんな意外な方法でも挙げられますよ。
睡眠前にバナナを茹でる?!その驚きの効果・効能とは?
1.魚は良い脂肪の摂取源
赤身肉を選ぶ時は、脂肪分の少ないものを選びますよね。
でも、魚の場合は脂が乗っている者が最も健康的。
サーモン、サバ、マグロ、マス、ニシンやイワシなどはオメガ3脂肪酸が豊富。
これは、脳の働きを助けて心臓の健康を支えてくれる脂肪酸です。
日頃から魚を食べると脳卒中や心臓発作のリスクを軽減できます。
さらにオメガ3脂肪酸は動脈硬化の進行を遅らせ、悪い脂肪として知られるトリアシルグリセロール、いわゆる中性脂肪の値を下げてくれます。
2.魚は心臓の健康を保つ
心臓の健康を気にしているなら、魚は最高の選択です。
魚を毎日食べる人が、心臓発作を起こす可能性が低いんです。
これは全てオメガ3脂肪酸が、他の栄養と一緒になって心疾患から守ってくれているお陰です。
魚を日頃から食べると、不整脈のリスクもかなり下がります。
魚タンパク質には血栓溶解作用が働くので、「毎日魚を食べること」で、脳梗塞や心筋梗塞など血栓が原因となる疾病の予防に有効な可能性が示されています。
3.魚に含まれる栄養素
魚を食べることで、ビタミンB2、ビタミンD 、マグネシウム、亜鉛、鉄、カルシウム、カリウムが摂取できます。
その他にも、高度不飽和脂肪酸のEPA(エイコサペンタエン酸)や血栓をできにくくしたり、脳細胞を活性化させ、頭の回転をよくする働きで知られるDHA(ドコサヘキサエン酸)なども含まれています。
サバ、イワシ、アジ、サンマなどの青魚(背の青い魚)には、DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)という不飽和脂肪酸が豊富です。
DHA(ドコサヘキサエン酸)は高齢者の痴呆症などの治療にも効果があると言われています。
その他、一部の魚には抗酸化成分である、アスタキサンチンが豊富に含まれている魚が存在しており(サーモン)、このアスタキサンチンには高い抗酸化力があり、老化の元凶となる活性酸素を除去し、紫外線によるシミ、シワ、たるみを予防する効果が期待出来ます。
4.魚は自己免疫疾患のリスクを軽減
自己免疫疾患を持つ人の免疫システムは、体の健康な組織を誤って攻撃、破壊します。
この疾患の中でも、最もよく見られるものが一型糖尿病。
だから、魚つまりオメガ3脂肪酸を 毎日摂取する人は、魚を食事に振り込まない人より一型糖尿病になる可能性が減少します。
魚は鬱と戦う助けにもなるそうです。
科学者はこの現象の理由を解明できていませんが、毎日、魚を食べる人は魚をあまり食べない人よりうつ病になる可能性が断然低いそう。
その理由の一つかもしれないのが、健康的な食事で良い気分を維持できるということ、さらに、オメガ3脂肪酸はセロトニンやドーパミンを増やします。
この二つは気分を良くする神経伝達物質として、最も有名です。
また魚には、天然の抗炎症作用もあり血液の流れを良くしてくれます。
脳の機能がより良くなり、気分の浮き沈みなくなります。
5.魚はビタミンDの摂取源
このビタミンが、なぜ重要なのでしょうか?いろんな栄養素の吸収を助けてくれるのが、ビタミンDの役割です。
このビタミンDが不足していると、サプリメントからビタミンを摂取しているのに、ビタミン不足になるかもしれません。
日光に当たると体はビタミンDを構成します。しかし冬だったり長時間屋内にいる人にとっては
魚は数少ないビタミンDの摂取源です。
ビタミンDの効能・効果、不足したときのデメリット等は
ビタミンDが不足している症状の8つとビタミンDの多い食品
にまとめました。
6.魚を食べると頭がキレキレになる
年齢を重ねていくと、脳が効果的に稼働しなくなり。
刺激に対する反応が遅くなります。
さらに、自分の記憶力にがっかりさせられ始めるかもしれません。
これは加齢関連認知低下と呼ばれる自然なことで、多くの場合は心配ご無用です。
でも、この状態からアルツハイマーと診断される事もあります。
面白いことに認知力の低下は、定期的に魚を食べる人の方が進行が遅いんです。
さらに、食事にたくさんの魚を含む人は、感情や記憶を担う脳の部分に灰白質がより多いことが判明。灰白質とは、記録を保存して情報を処理する神経細胞を持つ脳の組織です。
毎日魚を食べることのメリットはすごくないですか?
7.魚を食べて老化防止
近年ウナギには、老化現象の真犯人として注目されている「AGE(終末糖化産物)」に対する予防効果がある「カルノシン」という物質が豊富に含まれていると言う報告があります。
AGEはタンパク質や脂質がブドウ糖と結合してできる悪い物質です。
そのAGEを抑制するカルノシンはウナギのほかに、マグロ、カツオ、カモなど長距離を移動する回遊魚に多く含まれています。
これらを積極的に摂ることをおすすめします。
8.魚を摂りすぎる場合のデメリット
メリットとは逆の食生活のデメリットも見ていきましょう。
a.オメガ3脂肪酸
オメガ3脂肪酸が体に良いことはわかっていますが、オメガ3脂肪酸を摂取しすぎると、抗凝血作用がもたらされることがあります。
健康であればさほど危険ではありませんが、抗凝血薬を摂取していたり、出血しやすい人には深刻な問題を引き起こすかもしれません。
b.ビタミンA
魚の肝や肝油をたくさん摂取する場合、ビタミンAを取りすぎて体に蓄積されているかもしれません。これはかなり不快な影響を及ぼします。例えば、下痢、吐き気、頭痛、皮膚炎など、特に子供や妊婦さんにとって危険です。最悪の場合、ビタミンAの過剰摂取で骨がもろくなったり、肝臓にダメージを受けることもあります。
ただ魚を食べるだけで、このような症状になることは稀で、大抵はビタミンAのサプリメ ントの過剰摂取によって引き起こされます。
魚を毎日食べることによる最大の危険は、水銀中毒、水銀は自然界に存在する物質。
少量であれば有害ではありませんが、大量摂取は危険です。特に子供やおなかの中の赤ちゃんには、NGです!
c.水銀中毒
水銀中毒によって、子供に神経系に障害を及ぼし、成長に遅れが出るかもしれません。
急性水銀中毒は、震え、睡眠障害、衰弱、頭痛、筋萎縮などを引き起こします。
大人であれば水銀中毒の症状から回復しますが、子供が中毒になると障害は一生続きます。
他の魚を獲って食べる大型捕食魚は、他のタイプの魚より水銀を多く含んでいます。
こういった魚は、水銀を含む小さい魚を食べています。
更に、大きな魚は寿命が長いため、より多くの水銀を体に蓄積してしまうんです。
ハーバード公衆衛生大学院、疫学・栄養学教授であるエリック・リム氏によれば、子供や妊婦でなければ特に健康上の問題を引き起こすことなく、毎日魚を食べることが可能です。
唯一の条件は、水銀量が高い魚を週に2度以上食べないこと。
水銀量が高い魚は、以下の通り。
サワラ、ビンナガマグロ、メカジキ、甘鯛、サメ、カジキ、キハダマグロ、オレンジラフィー
毎日食べても問題ない水銀量が低い魚やシーフードは、
サーモン、缶詰のツナ、タラ、なまず、ティラピア、マス、ニシン、イワシ、牡蠣、エビです。
9.魚を毎日食べるとどうなるのか?
メリットとデメリットを知ったところで、あるアメリカ人は、自分の食生活で実験を敢行。
オメガ3脂肪酸のメリットを知ってから1年間毎日魚を食べて、健康がどのように変化するかを調査。
この実験の前にいろんな医者を訪ねて、自分の医療パラメーターを記録しました。
彼は当時 、高血圧、不眠症、コレステロール問題を抱えており、時々鬱にも悩まされました。
魚中心の食生活と素晴らしいオメガ3脂肪酸の効果でこれらの問題の解決を期待していました。
その1年間、魚とシーフード中心の700食以上を口にしました。
しかし翌年、医師の元に戻ると健康状態が全く変わっていないことを知り、ショックで落胆。
唯一の違いは、血圧が若干上がったことでした。
しかし、これは塩分の摂取量が多少上がったことが原因かもしれません。
さらに、体内の水銀量が増加していました。
そのため脳が最大限機能していなかったんです。
しかしながら、本人はかなり健康になったと感じているそうです。
親戚と友達からも以前より健康に見えると言われたんだとか。
週にどれくらい魚を食べますか?この記事を読んで積極的に食べたくなりましたか?
魚を食べるのはちょっと苦手・・・という方は
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